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2009年3月の記事

2009年3月28日 (土)

名古屋フィルハーモニー第356回定期演奏会

ストラヴィンスキー:幻想曲「花火」

プロコフィエフ:交響的協奏曲 Op.125(チェロ協奏曲 第2番)*

グラズノフ:交響曲 第5番 変ロ長調 Op.55

:*チェロ:タチアナ・ヴァシリエヴァ

指揮:小泉和裕

今シーズン<ツァラトゥストラ・シリーズ>の最後を飾るプログラムは、全曲全く初めて聴く曲ばかり!

予想通り、最後のグラズノフが一番聴きやすかったが、驚いたのは、指揮の小泉和裕。

決して、有名とは思われない、この交響曲第5番(というか、全てのグラズノフの交響曲が、聴いたことがない!)を、暗譜で振っているのである! それだけ、思い入れのある曲なのであろう。 実際、素晴らしい乗りの指揮ぶり、特に最終楽章は、始めから終わりまでフォルテッシモが続いているようなので、もう指揮も、完全にフォルテッシモ! その指揮に、我が名フィルが、全力で答えて演奏している様は、もう、聴く方も、心がフォルテッシモ!

2009年3月27日 (金)

小林五月 ピアノリサイタル

名古屋モーツァルト協会 第88回コンサート

会場 電気文化会館 ザ・コンサートホール

シューマン:スケルツォ、ジーグ、ロマンツァとフゲッタ Op.32

夜想曲集 Op.23、 交響的練習曲(遺作つき) Op.13

シューマンのピアノ曲全曲レコーディングをつづけている、小林五月。 名古屋モーツァルト協会にとっては、2回目のコンサート。

前回は、ピアノがY社だったせいか、彼女にとっては満足のいく音が出せなかったようで、今回は、彼女のたっての希望で、S社のピアノの使えるホールでの演奏会となった。

実際に、それだけのことはあって、素晴らしいふくらみと艶のあるピアノの音が、悠久の河の流れのようで、堂々として落ち着いた弾きっぷりが、聴く者の心を、たっぷりとシューマンのロマンチックな世界に引き込んでくれました。

特に、最後の交響的練習曲は、圧巻!でした。

2009年3月24日 (火)

ヴェッセリーナ・カサロヴァ オペラアリアの夕べ

会場 愛知県芸術劇場コンサートホール

ピアノ:デイヴィット・サイラス

ヘンデル: 歌劇「アリオダンテ」よりレチタティーヴォとアリア

モーツァルト: 歌劇「フィガロの結婚」よりケルビーノのアリアとアリエッタ

ロッシーニ: 歌劇「セミラーミデ」よりアルサーチェのレチタティーヴォとカヴァティーナ

ビゼー: 歌劇「カルメン」よりハバネラ、ジプシーの歌    他

うまいが、好き嫌いが分かれる歌い方である。良くも悪くも、オペラ歌手のリサイタルであった。と書くと、私は気に入らなかったようだが、実はその反対で、大いに楽しませてもらった。

ただ、ピアノ伴奏が、いまひとつ乗りにかけているように思われたのが残念である。

おまけに主催者が用意した?、譜めくりの女性が、レベルが低く、かなり鑑賞の妨げになった。

など、カサロヴァなのだから、もっとましなスタッフで臨んでほしかったと思う。

2009年3月21日 (土)

イドメネオ 長久手オペラVol.18

長久手文化の家 森のホール 

イドメネオ:加藤利幸、イダマンテ:高橋千春、イリア:伊藤エンデ晶子、エレットラ:やまもとかよ、アルバーチェ:長井秀司、神の声・司祭:安田 健

フォルカー・レニッケ指揮 愛知室内オーケストラ 合唱:ニューセンチュリーコーラスNagakute チェンバロ:山本敦子

私の隠れ家のある長久手町(愛知県愛知郡)は、名古屋市の東隣の住宅地と緑地からなる町だが、この町に愛知県立芸術大学が立地しているので、大学のスタッフの協力もあって、オペラの普及をめざして、オペラシリーズが続いている。

今までは、コレピトールのピアノでの上演だったが、会場の開館10周年ということで、初のオーケストラ付きの公演。

私は始めて、この会場に足を踏み入れたのだが、いわゆる地方の多目的ホールとは明らかに一線を画す、素晴らしい客席配置に、まず眼を奪われました。

予算の関係もあるのでしょうが、字幕はなく、その代わりに各幕の前に、企画・演出の大下くみこ教授による解説が入りましたので、ストーリーは十分に理解でき、演奏中は、字幕つき上演よりも、かえって音楽に集中できました。

最初の序曲から、この室内オーケストラの水準が高いことが伝わり、格段に安いチケット代(4000円)にもかかわらず、音楽的には水準の高いものに感激いたしました。

最初のイリアのソロが、これまた、会場が小さいこともありましょうが、素晴らしい歌唱!

残念ながら、ソリスト全員がこのレベルにはありませんでしたが、趣味の良いステージとあいまって、3時間を堪能しました。

2009年3月20日 (金)

野のゆりコーラス チャリティコンサート

第1部 金子みすヾの詩による「水と影」(小林秀雄作曲)

第2部 フォーレ:レクィエム(女声合唱版)※

第3部 シング、めぐる季節(魔女の宅急便)、瑠璃色の地球、フラワー ほか

※Br:能勢健司、Sp:丸山光世、コーラス賛助:金城学院大学クワイア、Hp:森下由比・大下莉奈、Or:加藤千加子、Cb:松山大樹、Pf:津田佳代子

指揮:高岡美千代

熱田文化小劇場 司会:中井伸弥

金子みすヾの詩は、詩そのもの以前に彼女の短い生涯に思いが行ってしまい、つらいものがあるのだが、こうして歌にのって聴けば、心が安らいでくるから不思議である。

そして、そのまま第2部のフォーレに進んだが、会場の音響が良いこともあって、清らかにメロディーが響き、心があらわれた。

ピアノだけでなく、ハープ2台、コントラバス、オルガンも入っての大所帯に、プロのバリトンも入っての、演奏で、さすがに能勢健司(先日聴いたばかり)のソロは、圧倒的だったが、コーラスメンバーである丸山光世のソプラノも予想以上の出来であり、賛助の入ったコーラスもがんばって、清涼なフォーレの世界にどっぷりと浸ることが出来ました。

2009年3月14日 (土)

やっぱりオペラは素敵!

音楽への扉「扉の向こうの音楽の世界」 第4

やっぱりオペラは素敵!

指揮:小崎雅弘、

管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

合唱:AC合唱団

Sp:吉田恭子、MS:田村由貴絵、T:大澤一彰、B:平 交一

前半は、ベルカント・オペラ(ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティの作品)から6曲

後半は、ヴェリズモ・オペラ(マスカーニ、レオンカヴァッロ、プッチーニの作品)から6曲

指揮が、イタリアオペラまっしぐらの小崎氏とあって、心行くまでどっぷりと、イタリアオペラの世界に浸りました。

企画も秀逸なら、イタリアオペラ大好きなマエストロの解説もあって、久しぶりに楽しいコンサートでした。

イヤー、幸せ!

2009年3月13日 (金)

セントラル愛知交響楽団 第97回定期演奏会

指揮:岩村 力

クラリネット:亀井良信

ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲 Op.72b

シュポア:クラリネット協奏曲 第4番 ホ短調

ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90

会場がしらかわホールの上、席が前から4番目の右側なので、コントラバスの音がズシリと体に響き、もうこれだけで満足。(その上、美人のコントラバス奏者が、ダイナミックに弾く姿を目の当たりにできたのだから、もう言うことなし。)

クラリネット協奏曲は、まったく初めて聴く曲でしたが、聴きやすいものでした。

ソロの亀井良信は、昨年のメシアンや、名フィル定期などでも、聞いているので、とても楽しみにしていたが、相変わらずうまい。

これから、日本を代表するクラリネット吹きになることと期待している。

最後のブラームスを、こうした前の席で聞くと、弦の生々しい響き、特に内声部の音が良く聞こえてくるので、飽きないというか、とても面白い。

最近、オーケストラは、後方の席で、ゆったりと聞くことが多かっただけに、実に新鮮な響きだった。

おかげで、充実した疲労感で、会場を後にすることができた。

2009年3月12日 (木)

ダニエル・ハーディング指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」、

 交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」

ピアノ:若林 顕

愛知県芸術劇場コンサートホール

ピアノの若林 顕は、中堅ピアニストとして定評ある存在である。

室内楽やソロなどで聴いたこともあるので、安心して聞くことができた。

正にその通りの、ピアノを堪能。

それよりも興味の方は、欧米でもメキメキと頭角を表してきている指揮者ハーディングだ。

オケが新日本フィルということもあってだろうが、実に丁寧。

だから、出てくる音も細かいところまで丁寧に血の通ったものとなる。

最初の印象は、英雄交響曲のフィナーレまでずっと変わらなかった。

それにしても、何回聞いても、このエロイカシンフォニーは素晴らしい。私が馬鹿なせいもあり、聞くたびに新たな発見があって、飽くことがないのだ。

が、こんなに良い演奏会でも、私の聞いた3階席は、半分以上が空席だった。

先日感激した、藤村美穂子のリサイタルでも、空席が目立ったように、わが名古屋の聴衆は、確定した名声の演奏家(例えば小沢征爾)のチケットはすぐに売り切れるのだが、これからの演奏家には、まだまだ冷たいものがある。

おかげで、楽々と良い席を手に入れることができるので、この保守的な風土は、私には実にありがたいのだが、一方では、興行元がますます冒険をしなくなるのではないかと、心配でもある。

2009年3月 5日 (木)

第147回日演連推薦/新人演奏会

愛知県芸術劇場コンサートホール

34日(水)6:30pm

竹本泰蔵(指揮)名古屋フィルハーモニー交響楽団

 

1.鈴木一成(ファゴット)

ウェーバー:ファゴット協奏曲ヘ長調 作品75

2.野村友紀(チェロ)

エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 作品85

3.日下部任良(サクソフォーン)

イベール:アルト・サクソフォーンと11の楽器のための室内小協奏曲

4.能勢健司(バリトン)

ワーグナー:歌劇『タンホイザー』より「夕星の歌」

モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』K.492より「訴訟は勝ちと決まっただと!」

5.宮本未央(ピアノ)

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 作品58

たまには、こうしたフレッシュな若人のコンサートにも行ってみるべきものだと思いました。

日演連推薦ということで、プログラムによれば、毎年各地での応募者からオーディションに受かった人たちだけが、演奏できるもので、過去の記録を見ると、今や世界的レベルの演奏家の名前も見えるのだから、この日の5人の中からも、世界に羽ばたく演奏家が出る矢も知れないわけである。

私の独断では、野村友紀(チェロ)と、能勢健司(バリトン)のお二人がその可能性を持っているよう思えました。

鈴木一成(ファゴット)と、日下部任良(サクソフォーン)の二人は、まだまだこれからという感じで、これからがプロを目指すというようにみえました。

宮本未央(ピアノ)は、うまいのですが、訴えてくるものがなく、お嬢様の発表会の高級版という思いでした。なんといっても、ベートーヴェンの名曲に挑戦したのですから、これは、ちょっと早すぎたのではないでしょうか。

でも、全体に、演奏水準も高く、それに、バックの名フィルがしっかりと演奏していたのが(指揮は、もう何年も竹本泰蔵が、この「日演連推薦/新人演奏会」の名古屋を担当しているようです)とても気持ちよかった。

 

 

 

 

2009年3月 1日 (日)

藤村実穂子(メゾソプラノ)

藤村実穂子(メゾソプラノ)
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)

ワーグナー:「女声のための5つの詩
(ヴェーゼンドンク歌曲集)」

マーラー:「リュッケルト歌曲集」  ほか

会場:しらかわホール 平成21年2月27日夜

シューベルト、ワーグナー、Rシュトラウス、マーラーの歌曲を数曲づつちりばめたリサイタル。

日本よりは、ヨーロッパのメジャーなオペラハウス(バイロイト音楽祭、ウィーン国立歌劇場、ミュンヘン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場などで、活躍中(多分日本人歌手では一番ではないだろうか)の藤村実穂子であるが、残念ながら入りはいまひとつでありました。

が、一声発しただけで、その響きに魅せられました。今まで、BSなどの海外コンサートでしかお目にかかっていなかったのですが、生の声がこんなに素晴らしいとは、まさに想像を絶するものでした。

これは、聞いた人にしかわからないのですが、軽々と声が会場に飛び響くのです。

伴奏のピアニストは、プログラムに寄れば、今世界に名をとどろかしている名歌手達と共演しているだけのことはあるという素晴らしい演奏。歌い手と共に、ピアノも歌っているのです。

終演後も、その余韻に浸るべく、会場で会った友人と遅くまで飲み明かしました。(私はアルコール抜きですが)

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