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2010年3月20日 (土)

アルド・チッコリーニ ピアノ・リサイタル

3月20日(土) 15:00

豊田市コンサートホール
シューベルト:ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
5年ほど前にチッコリーニをはじめて聴く機会があった。その時は、リストのトランスクリプションと本日と同じ 組曲「展覧会の絵」 。
その時でも、80歳くらいだったので、本日は85歳!
前回は、その矍鑠とした演奏に、脅威と感動を覚え、ロビーで彼のCDを始めて買ったことを覚えている。その時のドヴュッシーのピアノ曲集(5枚組)は、以来私の愛聴盤となっている。
で、本日はいかに。舞台に出てくる姿は、前回より一回り以上に小さく、背中も曲がって、正にご老人。
しかし、ピアノから出てきた音は、全くそのイメージを覆すようなみずみずし、恒久の流れのような悠々たるシューベルトの響き。長大なソナタが、嘘のように短く思えました。
今でも、涙が出てきます。もちろん会場も割れんばかり拍手・ブラヴォー・口笛の熱狂でした。
組曲「展覧会の絵」では、最後まで力強い響きで弾き通してくれました。いい加減な私ですが、全曲背筋を伸ばして聴きましたが、こんなことは初めてです。
しかも、アンコールで、嘘ー!と思える、エルガーのあの愛らしい「愛の挨拶」。ゆったりと、一音一音こぼれるような美しい音が会場に響きました。
しかも、もう一曲。これが、速いテンポで難しそうな「火祭りの踊り」(ファリャ)!一体全体あのエネルギーはどこから出てくるのだろうか?
演奏を終わって、舞台袖に引っ込む時には、あの演奏が嘘のような背筋の曲がったご老人に戻ってしまっているのです。
3日前に聴いた、田村響 の4倍近い年齢!

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コメント

日曜日(3月28日)の日本経済新聞25面アート探求に、同じプログラムによる3月14日の東京でのコンサートを中心に、大きくカラー写真も入って取り上げられておりました。見出しは、「チッコリーニ、至高のピアノ 自己の存在、消して弾く 85歳、迷いなき人生写す」

是非ご一読ください。

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