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2011年2月20日 (日)

マーラー:交響曲第9番 by フィッシャー & アバド

続けて、マーラーの最後の交響曲 第9番の演奏を聴くことができた。

一つは、名古屋フィルハーモニーの2月定期(これが常任ティエリー・フィッシャー最後の定期)、もう一つは、昨年のルツェルン音楽祭公演のBS放送(翌日深夜)で、こちらはクラウディオ・アバド指揮のルツェルン祝祭管弦楽団の演奏である。

まず、最初の名フィル定期。かなりのトラ(客演奏者)の入った大編成にもかかわらず、非常にまろやかで、ふくよかな弦楽器の音色に圧倒され、また最後の定期ということもあってか、気合の入りまくった指揮ぶりに、オケも十分に反応していたので、聞いている方もしびれました。実に名曲の名演奏をたっぷりと鑑賞することができました。

消えゆくようなエンディングに、会場もうっとり、演奏が終わっても、指揮棒はなかなかおろされず、その間の沈黙の長かったこと。フライング拍手もなく、すばらしい静寂が続きました。

その感激の余韻が消えぬうちに、今度はアバド/ルツェルンによる演奏を鑑賞できました。私は、録画したものを、翌日昼間に鑑賞したのですが、こちらは、さらにレベルがあがって、音楽の流れが怒涛のようにうねってきました。欧米の一流オーケストラメンバーからなるオケだけあって(ちょうど日本のサイトウキネンオーケストラに対する、世界のルツェルン祝祭管弦楽団 といった位置関係ではないだろうか)、特に管楽器群の安定性は格段の差を感じたし、名フィルよりもさらに大編成だけあって、なおさら音量感が録音からも感じ取られたのである。

さらに驚いたというか感激したのがエンディングの静寂。とてつもなく(いったいいつになったら終わるのかと思うほど)長い間、指揮棒を降ろさなかったうえに、その間、だれも拍手しなかったのである。(後で、その長さを測ったら2分以上!) その後の盛大な拍手と、スタンディングオベーション、オーケストラが去っても拍手は鳴りやまず。

名フィルの超名演でも、すぐに席を立つ(いつも同じ顔ぶれのようだが)定期会員と較べるとまさに月とスッポン。上には上があると思った次第である。

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