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2011年6月の記事

2011年6月22日 (水)

バルバラ・フリットリ・ソプラノ・リサイタル

愛知県芸術劇場コンサートホール

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

指揮:ケリー=リン・ウィルソン

ビゼー:歌劇《カルメン》より“何を恐れることがありましょう”

グノー:歌劇《ファウスト》より「宝石の歌」

マスネ:歌劇《タイス》より“私を美しいと言って”

ヴェルディ:歌劇《運命の力》より“神よ平和を与えたまえ”

ヴェルディ:歌劇《アイーダ》より“おお、わが故郷”

プッチーニ:歌劇《マノン・レスコー》より“この柔らかいレースに包まれても”

プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》より“ある晴れた日に”

6月4日のMET「ラ・ボエーム」のミミ役で、素晴らしい歌唱を聴かせてくれた、今がまさに旬といってもいい、バルバラ・フリットリのオペラアリアの夕べ。

歌の前後に、オーケストラ曲(前奏曲・序曲・間奏曲)が入るので(それも歌との関連ある曲)、一層歌唱が際立つというプログラムです。上に掲げたのは、歌の部分だけです。

最初にびっくりしたのが、指揮者の登場! 金髪のポニーテールを颯爽となびかせたスレンダーな女性指揮者だったのです。

今、主催者のHPで、調べてみると、

「ケリー=リン・ウィルソンはカナダ、ウィニペグ出身でオペラとシンフォニ-、双方に才能を発揮している女性指揮者である。最近共演した主なオーケストラはロサンゼルス・フィル、モントリオール交響楽団やヒュ-ストン交響楽団など北米のオーケストラから、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団やアーヘン交響楽団など欧州の楽団まで多彩である。又、20092010年のシーズンにブカレスト国立歌劇場の「マノン・レスコー」、ウィーン国立歌劇場の「トスカ」、パレルモ・マッシモ劇場の「リゴレット」、モントリオール・オペラの「シモン・ボッカネグラ」等のオペラを指揮している。」

とある。どうりで、今回の指揮など手慣れたものなのだろう。しかし、実際の指揮は精力的で元気いっぱい、気持ちの良いものでした。微妙なニュアンスがほしいところでの物足りなさはあったものの、期待していなかっただけに、喜びは大きかった。

特に、アンコールで歌った「トスカ・歌に生き恋に生き」は、ウィーンでこのオペラを指揮しているだけあって、オケと歌唱がぴったり合った、まさに絶唱!!!

指揮はさておき、肝心のフリットリの歌!

これは、素人がいくら語っても語ることはできないほどの出来栄え。大ホール(3000人弱)のオペラとは比較できないコンサートホール(1800人)の音響の良さもあって、しびれるほどの酔い心地。

!!!!!+

2011年6月17日 (金)

<死者に絶えざる安息を>

名古屋フィルハーモニー交響楽団 第381回定期演奏会 <死者に絶えざる安息を>

愛知県芸術劇場コンサートホール 

ダグラス・ボイド (指揮)

松山冴花* (ヴァイオリン)

ブリテン: シンフォニア・ダ・レクイエム(鎮魂交響曲) 作品20

アデス: ヴァイオリン協奏曲 作品24『同心軌道』*

シベリウス: 交響曲第2番ニ長調 作品43

昨晩に続いてのコンサートだが、昨晩は東京日帰りとあって、今晩は眠気が心配だ。

幸いにも、前半は、初めて聴く曲にもかかわらず、何の違和感もなく聴けたのは、プログラムの解説のおかげだろうか。

ヴァイオリン独奏の松山は、堂々とした弾きっぷりで、さすがに日本初演者だけはある。

ただ、最近の日本人ヴァイオリン奏者で卓越した若者の弾き方が同じような感じを受けるのだが、同じ系統の出身なのだあろうか? 妙に気にかかってしまったのだが?

後半は、シベリウスの傑作! いつも以上に分厚い音の弦楽器群は、指揮のボイドのおかげなのだろうか?

名フィルファンにとってうれしい誤算だった。

クライマックスの盛り上がりは、きっと素晴らしかったことと思うのだが、肝心のところで、私の方がこけてしまい(眠り込)、気が付いたときは盛大な拍手で曲は終わっていた!

ああ、情けない。

メナヘム・プレスラー ピアノ・リサイタル

サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン

メナヘム・プレスラー ピアノ・リサイタル

~サントリーホール室内楽アカデミー ゲストコンサート 

6月16日(木)午後7時

曲目 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 変イ長調 op.110

ショパン: マズルカ 変ロ長調 op.7-1、へ短調 op.7-3、イ短調 op.17-4

ドビュッシー: 版画 

シューベルト: ピアノ・ソナタ 変ロ長調 D960

アンコール

ショパン :ノクターン 嬰ハ短調

ブラームス :子守歌

最後の ブラームスの子守歌 迄、絶品の連続。

なんという、美しいピアノの音であろう。悠々たる大河の流れのごとく、今弾いている音楽がいとおしくてたまらないとでも言った表情で、一音一音をとても丁寧に弾く。

ベートーヴェンは、これだ! というような気色ばった所など微塵も感じさせない。聴いているのではなく、ホールの聴衆が一体となって、共振しているとでもいうような会場の雰囲気もうれしかった。

この後のショパンも、激情に身を任せるような演奏とは対極の位置にあるとでもいえる。一音一音をいつくしむピアノだ。

ドビュッシーに至っては、もう聞いていて涙が出そうになるほど、この音楽を聴くことができた幸せ感につつまれます。

後半の 長いシューベルトのソナタが、あっという間に終わったように感じるほど、凝縮されていて、しかもゆったりとした気持ちになる至福の瞬間が綿々と続きます。

アンコールのショパンはもちろん、ブラームスの子守歌に至っては、生涯忘れられないほどの感動を与えてくれる言葉にならない響き・瞬間となりました。

まさに一期一会のコンサート。

1メナヘム・プレスラー

晩年のリヒテルが『今一番気になるピアニストは?』と問われて真っ先に挙げたのが、「ボザール・トリオのピアニスト」。アメリカの室内楽発展の歴史と共に歩んだ、室内楽を知り尽くすアーティストである。1923年ドイツ・マグデブルク生まれ。ナチスに追われイスラエルに移住。46年ドビュッシー国際ピアノコンクール優勝を機に、オーマンディ指揮フィラデルフィア管との共演などアメリカ、ヨーロッパでの華々しいソロ・キャリアを開いた。55年バーナード・グリーンハウスらと共にボザール・トリオを結成、2008年の解散まで不動のメンバーとして活動を続けた。インディアナ大学ジェイコブズ音楽大学でも60年近く教鞭をとっており、その教え子は全世界に広がる。 

2 7月22日BSプレミアムAM600-655に今夜のダイジェストが放送されます。(できれば、コンサートすべてを放送してほしい!)

2011年6月13日 (月)

メトロポリタンオペラ来日公演

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大震災と福島原発事故による放射能汚染が続く中、大幅なキャスト変更にもかかわらず、メトロポリタンオペラ日本公演が、今も行われております。

私にとっても、今年の一大イベントであり、最初に期待したキャストからの変更は、いささか残念ではありましたが、それに代わる大胆な変更、起用は、さすが世界一といわれるオペラハウスの実力を改めて思い知らされる結果となりました。つまり、すばらしかった。

6月4日「ラ・ボエーム」、6月5日「ドン・カルロ」、6月9日「ルチア」と、すべて初日に行ってきました。

バルバラ・フリットリの絶妙なミミ、清新なスザンナ・フィリップスのムゼッタ、素晴らしい声でこれからの期待の星、ヨンフン・リー、歌う前から存在感にあふれたディミトリー・ホロストフスキーとルネ・パーペ、新演出(日本は旧演出)での経験が今回の代役を感じさせないほどの堂々とした歌唱のマリーナ・ポプラスカヤ、同じく代役ながらミラノスカラ座などの実績のあるエカテリーナ・グバノヴァ。

極め付きは、乳飲み子、乳母、実母と4人で来日したディアナ・ダムラウ演じるルチアの狂乱の場のかたずをのむほどの緊張感に満ちた絶唱とこの夜だけのために来日した代役のロランド・ヴィラゾンの元気溌剌さ、堂々としたジェリコ・ルチッチの憎まれ役など、すべての役回りを演ずる(歌う)人たちの水準の高さに圧倒されました。

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