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2011年6月17日 (金)

メナヘム・プレスラー ピアノ・リサイタル

サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン

メナヘム・プレスラー ピアノ・リサイタル

~サントリーホール室内楽アカデミー ゲストコンサート 

6月16日(木)午後7時

曲目 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 変イ長調 op.110

ショパン: マズルカ 変ロ長調 op.7-1、へ短調 op.7-3、イ短調 op.17-4

ドビュッシー: 版画 

シューベルト: ピアノ・ソナタ 変ロ長調 D960

アンコール

ショパン :ノクターン 嬰ハ短調

ブラームス :子守歌

最後の ブラームスの子守歌 迄、絶品の連続。

なんという、美しいピアノの音であろう。悠々たる大河の流れのごとく、今弾いている音楽がいとおしくてたまらないとでも言った表情で、一音一音をとても丁寧に弾く。

ベートーヴェンは、これだ! というような気色ばった所など微塵も感じさせない。聴いているのではなく、ホールの聴衆が一体となって、共振しているとでもいうような会場の雰囲気もうれしかった。

この後のショパンも、激情に身を任せるような演奏とは対極の位置にあるとでもいえる。一音一音をいつくしむピアノだ。

ドビュッシーに至っては、もう聞いていて涙が出そうになるほど、この音楽を聴くことができた幸せ感につつまれます。

後半の 長いシューベルトのソナタが、あっという間に終わったように感じるほど、凝縮されていて、しかもゆったりとした気持ちになる至福の瞬間が綿々と続きます。

アンコールのショパンはもちろん、ブラームスの子守歌に至っては、生涯忘れられないほどの感動を与えてくれる言葉にならない響き・瞬間となりました。

まさに一期一会のコンサート。

1メナヘム・プレスラー

晩年のリヒテルが『今一番気になるピアニストは?』と問われて真っ先に挙げたのが、「ボザール・トリオのピアニスト」。アメリカの室内楽発展の歴史と共に歩んだ、室内楽を知り尽くすアーティストである。1923年ドイツ・マグデブルク生まれ。ナチスに追われイスラエルに移住。46年ドビュッシー国際ピアノコンクール優勝を機に、オーマンディ指揮フィラデルフィア管との共演などアメリカ、ヨーロッパでの華々しいソロ・キャリアを開いた。55年バーナード・グリーンハウスらと共にボザール・トリオを結成、2008年の解散まで不動のメンバーとして活動を続けた。インディアナ大学ジェイコブズ音楽大学でも60年近く教鞭をとっており、その教え子は全世界に広がる。 

2 7月22日BSプレミアムAM600-655に今夜のダイジェストが放送されます。(できれば、コンサートすべてを放送してほしい!)

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